ごあいさつ

第21回肝細胞研究会 会長
東京医科歯科大学難治疾患研究所 発生再生生物学分野
仁科 博史

 2014年6月27日(金)〜28日(土)に東京医科歯科大学(鈴木章夫記念講堂)において第21回肝細胞研究会を開催いたします。前第20回大会では「我が国の肝臓研究の国際性」を問うものでありました。参加された会員の皆様は我が国のレベルが国際的に十分通じることを実感されたと思います。第21回大会では「サイエンスの宝庫である肝臓の将来性」を問う企画にできればと考えております。サイエンスの質や趨勢は、その国の豊かさ、ゆとりを反映し、10年以上の時を経て成果が現れます。高度成長期に教育と研究環境に投資された成果が現在のサイエンスを作っています。一方、元気の無い状況が続いてきたここ10年の影響は将来にどう反映されるでしょうか?生命科学系博士大学院進学者の減少や基礎医学教育研究指導者不足も重要な課題です。現在を考えるとともに未来への橋渡しを基礎・臨床、老若男女のヘテロ集団の会員の皆様と議論できれば幸いです。知的満足に加えて、健康に貢献する魅力ある肝臓研究に多くの若者が参加してくださることを願っています。会員の皆様方におかれましては、奮ってご参加いただきますよう何卒宜しくお願い申し上げます。